ギフト用胡蝶蘭のお手入れ方法

たくさん頂いた胡蝶蘭、どのようにお手入れされていますか?
胡蝶蘭はお花だからといって、毎日水やりだけをしていてもうまく育ちません。
胡蝶蘭の花や葉が、上手に水や栄養を吸収し、開花している期間をできるだけ長く維持できるようにしましょう。
そのためには、胡蝶蘭の周りの環境に注意しながら、お手入れすることが大切です。
今回は、ギフト用胡蝶蘭のお手入れ方法についてご紹介いたします。

 

1.胡蝶蘭の花が咲いている期間のお手入れ3つ

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(1)胡蝶蘭のラッピング

ギフト用に施されたラッピングには穴を開け、与えた水が流れ出るようにしてください。ラッピングしてあると、鉢の中の通気が悪くなり根腐れの原因となります。ラッピングは1週間程度で取り外しましょう。

 

(2)胡蝶蘭の水のやり方

水ゴケが濡れている状態が長く続くと、根腐れの原因となります。 植え込み材料が乾いたら、コップ一杯の水を、鉢の縁ぎわに沿って与えてください。通気が悪い室内環境では、鉢の中央部分は水が乾きにくいので避けましょう。水やりした後に受け皿に溜まった水は捨ててください。冬は水が冷たいと乾きにくいため、室温に温めた水を与えてください。

 

(3)胡蝶蘭の置き場所

直射日光は葉やけの原因となりますので、室内のレースカーテン越しで、日光に当てるようにしてください。冬はできるだけ暖かい場所に(15℃以上を保つように)置きます。この時、エアコンなどの風が直接あたる場所は避け、加湿器や葉水を与えるなどして、胡蝶蘭の周りの空気が乾燥しないように注意してください。

 

2.胡蝶蘭の花が終わってからのお手入れ2つ

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(1)花茎をカットする

全ての葉が青々しく、根の損傷もなく、株の状態がとても良ければ、今回カットした節から数ヶ月後に、2度目の花を咲かせることがあります。2度咲きさせる場合は、花が咲いていたすぐ下のところで花茎を切ります。(根元から3節目の2cm上でカットします。)
→胡蝶蘭の2度咲き

 

2度咲きさせずに株を休める場合は、花茎の根元から切ってください。株を早く休めることで、根や葉を健康に保つことができ、株の状態が良ければ翌年も花を咲かせることができます。

 

(2)株を植え替えする

化粧鉢からポリポットを取り出し、1鉢に1本ずつ植え替えします。
付いている古い水ごけを取り除き、黒い根をハサミで取り除き、健康な根だけを残します。
新しい水ごけを根の周りに巻きつけ、鉢の中に押し込みます。
→胡蝶蘭 植え替え作業の手順

 

まとめ

胡蝶蘭はとてもデリケートなお花です。そのため、季節や育てる環境、株の状態や植え込み材料によっても、手入れの仕方は少しずつ変わってきます。 特に、お花が咲いている期間の「水やり」「置き場所」「冬の温度・湿度管理」には注意が必要になります。

胡蝶蘭は、他のお花よりも少し気にかけてあげる必要がありますが、手入れの頻度は少ないお花です。胡蝶蘭は、頻繁な水やりも不要で、花もちがよく、花びらや花粉が散らかることもないため、比較的手間がかかりません。
正しいお手入れ方法で、美しい胡蝶蘭を少しでも長く楽しんでください。