土がいらない驚きの植物、胡蝶蘭の植え込み材料

「胡蝶蘭がなかなかうまく育たない・・・」といった原因は、土にあるかも知れません。
大半の植物は草花用の培養土や赤玉土などの用土を使います。しかし、胡蝶蘭は着生ランなので土は使わず、植え込み材料を使って育てます。

 

土代わりとなる植え込み材料の種類は様々で、一般的によく利用されるミズゴケから、天井に吊るしたり壁にかけたりなど、ワンランク上の楽しみ方もあります。

 

今回は、胡蝶蘭の土代わりとなる植え込み材料の種類や、特徴についてご紹介したいと思います。

 

胡蝶蘭の土代わりになる、植え込み材料の種類

(1)ミズゴケ

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最もよく使われている植え込み材料です。一般的に出回っている胡蝶蘭の約80%が、ミズゴケを使って植え込みされています。水ゴケは、ゴミを取り除き乾燥させたものを、四角の形に圧縮された状態で販売されています。
ミズゴケは、湿地に生育するコケの一種で、最適な保水力、 通気性、柔らかさ等どの点から見ても、園芸用の栽培資材として理想に近いものだと言われています。
●使い方
ビニール袋を用意し、その中 に使用するだけのほぐした ミズゴケ を入れ、 ミズゴケ の量の半分 くらいの量の水を入れます。ビニール袋の口をしばり、数分間置いてから使用します。寒い時期はぬるま湯を使用します。

 

(2)バーク(樹皮)

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バークはミズゴケに比べると、とても水はけが良いので「水の与えすぎで、根腐れさせてしまったことがある」という方には最適です。また、 株の中心にミズゴケを巻き付け、外側にバークを使用するやり方もあります。そうすることで、外側の根が良く成長してくれます。バークのみで育てる場合、素焼き鉢では通気や乾燥しすぎるので、プラポットや陶器鉢を使用しましょう。
また、バークは水はけが良い分、肥料の持ちも悪いため、ゆっくり効果が持続する 洋ラン用のロング肥料を使うと良いでしょう。

 

(3)軽石

通気性、排水性がとても良く、軽いのが特徴です。水や肥料が軽石に吸われてしまうので、現在ではあまり使われていません。

 

(4)ヘゴ板・ヘゴ棒

木性シダの幹の部分を切ったものです。ヘゴに蘭の根と株元を紐でくくりつけたものを、吊り下げて育てます。ヘゴは保湿性と通気性があり、着生植物である蘭にとても適しています。天然ヘゴは高価で入手困難なため、人工ヘゴが安価で販売されています。 夏の間は生育が良いのですが、冬の間は根が傷みやすいため、温室で育てましょう。ラン愛好家の間で親しまれています。

 

(5)コルク板

コルクは水分をバランスよく調整し、適温・適湿に保つという特徴があります。ヘゴと同様に吊り下げて使用します。
ヘゴよりも水を含みにくいので、夏場は毎日2回程水やりが必要になります。ガーデニングのアクセントとしても楽しんで頂けます。

 

まとめ

胡蝶蘭は着生ランなので、培養土などの用土は使いません。土の代わりとなる植え込み材料には、主に4種類のものがありますが、ミズゴケが最も利用されているという点から考えると、一番育てやすい植え込み材料ともいえるでしょう。

しかし、何度育てても失敗してしまう場合は、植え込み材料を変えてみるのも一つの方法かもしれません。
また、胡蝶蘭は1年中生育し開花しているように見えますが、実際には休止期があります。植え込み材料を変えたい場合は、必ず植え替え敵期まで(初夏5~6月)待ちましょう。

 

それぞれの特徴を上手に生かし、自分だけのオリジナルの育て方にチャレンジしてみてください。

 

 

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