胡蝶蘭の夏の育て方|置き場所・水やり・肥料

胡蝶蘭は、夏の暑さが大好きです。夏場は、胡蝶蘭の成長にとても大切な時期となりますので、日光不足、水不足、肥料不足にならないように注意が必要です。
そこで今回は、胡蝶蘭の夏の育て方で大切な、置き場所・水やり・肥料の3つについて詳しくご案内したいと思います。

 

1.夏場は、胡蝶蘭を屋外に出して育てる

遮光2

・風通し良くする
夏場は、屋外の風通しの良い所に置きます。室内で育てていると風通しが悪く、株が大きく育ちません。できるだけ、胡蝶蘭を屋外に出して育てましょう。密室のハウスなどで風を送るのが難しい場合は、サーキュレーターをうまく利用してみましょう。
さらに風通しを良くするためには、鉢を地面に直接置くのではなく、すのこや棚の上に置いたり、木の上に吊るすなどして鉢の下からの地熱が伝わらない工夫をします。

 

・日光の遮光をする
50%の遮光で毎日5~6時間は日光に当てます。
胡蝶蘭は夏の暑さは好きですが、強い日差しを嫌います。葉に直射日光が当たると、葉焼けをおこしてそこから病気を発症します。屋外で育てる場合は、必ず遮光ネットで棚を覆います。

<遮光率>

遮光率50%

[遮光率50%の状態です。]

 

根が張った元気な株は50%遮光、元気がない弱った株は70%遮光(強い日差しによるダメージを受けないため)が望ましい。
ホームセンターなどで遮光率が表示された遮光ネットが安価で販売されているので、うまく活用してみましょう。

 

2.積極的に胡蝶蘭に水やりをする。

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夏場は、植え込み材料が乾いたら、鉢底から水が流れ出るまでたっぷり水を与えます。晴天が続き、屋外で育てていると鉢内は早く乾きます。水不足にならないように注意します。

<水のやり方>
早朝または夕方以降。
夏場は気温の上昇に伴って、鉢自体が熱くなり、鉢内の水も温まってしまいます。その結果、株を痛めて根腐れしてしまうことがあります。そのため、胡蝶蘭への水やりは早朝または夕方以降にします。また、夕方には鉢の周りにも水をまくことで、周りの温度を下げる効果があります。

 

3.夏場の成長期には肥料を与えます。

専用液

週1回、ラン用の液体液肥を与えます。胡蝶蘭は、濃い液体肥料を嫌いますので、通常よりも薄めの2000~3000倍に薄めて、週1回決まった曜日に肥料を与えましょう。

 

まとめ

胡蝶蘭の株は、夏場に最も成育期を迎えます。夏に室内で育てていると、日光不足になり翌年咲く花に大きく影響します。結果として、葉が必要以上に大きくなり垂れて、花芽も弱々しく、花がついても数が少なく、小さくなったりしてしまいます。また、夏の冷房も胡蝶蘭は好きではありません。とにかく夏場は“風通し、日光、水やり”が重要となります。夏の間だけはできるだけ屋外に出して胡蝶蘭の成長を促し、元気な胡蝶蘭に育てましょう。