葉を見ればわかる胡蝶蘭の体力

胡蝶蘭の良し悪しを判断するとき、どこに着目していますか？　花の大きさ？　花の数？　それとも鉢全体の見栄えでしょうか？
実はこれらだけでなく、葉をみると良い胡蝶蘭を簡単に判断できてしまいます。

今回は、「胡蝶蘭の葉と体力はどのような結びつきをもっているのか」についてご紹介したいと思います。

１．胡蝶蘭の葉には、貯水の役割がある

胡蝶蘭はフィリピン・インドネシアなどの熱帯が原産の植物です。着生ランといい、樹木の表面に根を広げ、空気中の霧などから養分や水分を吸収して生息しています。また、熱帯地域の乾期に耐えられるよう、大きく肉厚な葉をもち、吸収した養分や水分をためておく力が備わっています。

２．評価の高い胡蝶蘭は、葉が違う

胡蝶蘭は、お花だけでなく葉も含めて鑑賞価値が高いとされています。開花後、健全な葉が４枚以上あれば合格です。
健康な良い葉は、濃いみどり色でツヤがあります。また、コンパクトで張りがあり上を向いています。葉が上を向いていることで、株にも日光が当たり丈夫な株に成長します。こういった株には、大きく肉厚な品質の良い花がたくさんつきます。

逆に、成長時に日光が不足すると、光を吸収しようと必要以上に葉が大きく広がり、重みで垂れ下がった葉になります。こうなると、胡蝶蘭全体の評価は下がってしまいます。