お祝いの定番の胡蝶蘭~なぜ花茎を曲げるの?~
記念日やお祝い事の定番「胡蝶蘭」は見た目の豪華さ、高級感で存在感抜群の贈り物です。
最近は「〇〇割」「○○%還元」などのお得な割引と相まって観光客が増加し、飲食業など新規開店したお店が増えたように感じます。
みなさんも胡蝶蘭を見かける機会が増えたのではないでしょうか?
胡蝶蘭は横から見るとお辞儀をしているようにも見えますね。
そんな胡蝶蘭の姿は、日本独特のスタイルだということをご存知でしたか?
本日は、胡蝶蘭の曲げスタイルが見出された理由、方法について解説したいと思います。
1.胡蝶蘭の花茎を曲げる理由
(1)花が傷むため
胡蝶蘭は着床植物なので上には伸びず、横に伸びる習性があります。花茎が伸びてきたら支柱をしないと、花が床にあたり傷ついたり、バランスを崩し鉢がひっくり返る恐れがあります。
綺麗な姿を保つには花茎を曲げる必要がでてきます。
また、胡蝶蘭は長い時間楽しむことが出来る植物なので綺麗な姿のままで楽しみたいですよね♪
(2)立体的に見せるため
胡蝶蘭の花は平面的な形をしています。支柱を立てて曲げをつくることで、花が前面に集まり、立体的にすることで胡蝶蘭本来の美しさ、高級感が際立ってきます。
胡蝶蘭は玄関先に飾られることが多く店先を華やかにしてくれます。しかも、お花の向きが揃っているとより華やかさが増し、門出の祝いの応援してくれている明るい気持ちになりませんか?
2.胡蝶蘭の曲げ方
(1)準備するもの
・グリーン鉄線(2.6mm)
・花茎と支柱を止めるもの(ビニ帯、ラン用クリップ等)
・ペンチ
(2)花茎が15センチ程に伸びたら支柱をたてる。
支柱が回転したり、底に抜けないようにするため、支柱の片方を「Z」に曲げ、株元に挿し込みます。力がいるので、ハンマーなど硬いもので上から叩き込みます。この時、根を傷めないように注意します。
挿しこんだら、適当な長さでカットします。
(3)花茎と支柱を固定します
花茎はとても柔らかく折れやすいので注意が必要です。無理に手前に曲げようとすると、ポキっと折れてしまいます。また、成長を妨げないように緩めに固定しましょう。
胡蝶蘭ギフトの様に、美しいカーブを描くには、毎日少しずつ根気よく締め付け方を修正していく必要があります。初めての方は、無理をせず、花茎を上へ誘引する程度がよいでしょう。
まとめ
現在の胡蝶蘭スタイルの代名詞とも言える「曲げ」は、日本人の生産農家が試行錯誤の中から生み出した日本独自のスタイルで、海外からは“Japanese style”と呼ばれています。
曲げのスタイルは、日本では一般的ですが、海外ではまた一味違ったアート的なスタイルが人気の様です。
今後、日本の胡蝶蘭市場にもAI化が進み、生産農家が大規模になることで、世界のマーケットを対象にする日がくるかもしれません。そうなれば、日本の胡蝶蘭スタイルは曲げるだけでなく、世界の人々の好みにあったスタイルに変化していくかもしれませんね♪
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大輪の胡蝶蘭は大きな花びらで、とても美しい胡蝶蘭です。
大切な人の門出の祝いに贈ってみてはいかがでしょうか?喜ばれること間違いなし♪
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