胡蝶蘭 肥料のやり方(育て方) 

胡蝶蘭をとても大事に育てているのに、枯れてしまったり花が咲かなかったりすることがあります。
その原因の一つに、誤った肥料のやり方があげられます。

慣れないうちは、「花を咲かせたい」と肥料をついたくさん与えすぎてしまいますが、これは間違いです。
成長に合わせて適切な量とタイミングを守らないと、逆に株を弱らせてしまいます。

今回は、肥料をあげる際に注意すべき点2つを押さえておきたいと思います。

1.肥料の種類・分量・タイミング

肥料の種類には、液体肥料、固形肥料の2種類があります。また、固形肥料の中でも有機質と無機質があります。
それぞれのメリットとデメリットについておさえておきましょう。

(1) 液体肥料

肥料効果:約1週間程度

液体肥料
<メリット>
・根から早く吸収するため、効果も早い
・余分な肥料が残らない
・与え方が簡単
・匂いが出ないため、室内で使いやすい
<デメリット>
・根を痛めないように、濃度を調整する必要がある

(2)有機質の固形肥料

主に油粕と骨粉を、混ぜて固めたタイプの肥料。
肥料効果:約1か月程度

有機肥料
<メリット>
・効果がゆるやかなため、濃度による障害が少ない
・土の中にいる微生物が活性化するので、土壌が健康的になる
<デメリット>
・油粕が水ゴケ表面に固まりやすく、水ゴケが腐りやすい
・虫が発生しやすい
・効果に即効性がない
・独特の匂いがある
・無機質より値段が高い

(3)無機質の固形肥料(化成肥料)

各種の養分がバランスよく混ぜあわさり科学的に作られた肥料。
肥料効果:約1週間程度

無機肥料
<メリット>
・有効な成分が含まれている
・水に溶けやすいため、即効性がある
・有機質に比べて価格が安価
・悪臭や害虫発生の心配がない
<デメリット>
・水に溶けやすいため、定期的に肥料の追加が必要
・長時間使用すると土がやせるため、土壌障害の可能性が出やすい

2.胡蝶蘭の季節ごとの肥料のやり方

胡蝶蘭の株は、少量の養分を効率的に吸収するため、たくさんの肥料を必要としません。
そのため、有機質肥料の場合は与えすぎると葉や茎ばかり大きくなり、胡蝶蘭の全体のバランスが悪くなるため、あまり適していません。
無機質肥料(化成肥料)は、葉ばかり伸びることはありませんが、置肥自体が水コケの通気性を悪くしたり、肥料が効いているのかわかりにくいという欠点があります。

胡蝶蘭は肥料を与えすぎると根腐れの原因となるので、管理がしやすい液肥が一番適しています。

専用液

液体肥料の目安

液体肥料の種類は、コチョウラン用と明記されたものもありますが、一般的な草花用でかまいません。1000倍に薄めた液肥は、1週間ほど持続します。
胡蝶蘭は根から効率的に肥料を吸収するため、くれぐれも与えすぎに注意をします。与える期間は週1回が原則となります。

春(3~5月)

5月中旬ごろから新芽が出始め、最低気温が15℃を保てるようになってきたら、2000倍に薄めた液肥から徐々に与えます。

夏(6~8月)

成長期ですので、週1回の割合で1000倍に薄めた液肥を与えます。ただし、梅雨時期で鉢の乾きが悪い場合は無理をせず、水が乾いてから肥料を与えます。

秋(9~11月)

休眠期にはいる9月頃まで、週1回の割合で1000倍に薄めた液肥を与え、徐々に2000倍に薄めていきます。10月頃に入り、最低気温が15℃以下になり始めたら肥料は与えません。気温が低下すると根を傷めたり、根腐れの原因となります。

冬(12~2月)

冬の時期、株は寒さで成長ができないため、肥料を一切与えません。

まとめ

胡蝶蘭は見た目が豪華で、大きな花をいくつも咲かせるので、たくさんの肥料が必要だと思いがちです。
しかし一番肥料を必要とする時期は、気温が15℃以上になり始めてからの株の成長期です。
また、気温が15℃以下になったら肥料の使用を控えましょう。翌年の花芽の成長に影響を及ぼします。

胡蝶蘭の肥料は、花を咲かせるためというよりは、よい株を育てるために使うと考えると良いでしょう。

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