胡蝶蘭の特別な楽しみ方【2度咲き】

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胡蝶蘭の楽しみ方の一つに「胡蝶蘭の2度咲き」という方法があることをご存知ですか?

 

「胡蝶蘭の2度咲き」とは、一度咲いた花茎を切って、そこから2番目の花芽を出すというやり方です。「切り戻し」とも言います。
胡蝶蘭は、1年に2度花を咲かせることができるというわけです。

 

しかし、この特別な方法は全ての胡蝶蘭にできるわけではありません。
いったいどのような育て方をすれば、1年に2度も花を咲かせることができるのでしょうか?

 

今回は、胡蝶蘭を2度咲きさせるための方法について解説したいと思います。

 

 

1.胡蝶蘭の2度咲きの条件

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胡蝶蘭の2度咲きは、ギフトで頂いた胡蝶蘭のように、寄せ植えの状態では行えません。なぜならば、2度咲きさせたことで株自体が衰弱し、病気になったり、冬越しができない恐れがあるからです。そのため、1鉢1本に植え替えを済ませた、元気な株で行うことが大前提となります。
→ギフト用胡蝶蘭の花を、もう一度咲かせるための方法

 

2.胡蝶蘭 2度咲きの流れ

(1)一番花が開花する

温室なしの一般家庭で育てている胡蝶蘭は、春から初夏(5~6月)に一番花が開花します。

 

(2)一番花を切り花にする

一番花の2~3輪の花がしおれてきたら、基部(下方)から数えて3節目を残し、1~2cm程上で花茎を切ります。
花が落ちるまで放っておくと、養分が花に吸い取られ株が衰弱し、2番花が咲かなくなります。
切り花は、花瓶に差したり、水を張ったお皿に浮かべたりして楽しみましょう。

 

(3)2番目の花芽が出てくる

3節目のわきから、新しい花茎が出てきます。

 

(4)2番花が開花する

3~4ヶ月後(夏頃)、2番花が開花します。2番花は小さく、花数も少なくなります。

 

2番花も、株が衰弱しないように早めに切り花にしましょう。

 

 

まとめ

2度咲きは、他の洋ランではめったに見ることができないため、胡蝶蘭ならではの特別な楽しみ方です。
胡蝶蘭は、単純に華やかさを楽しむだけでなく、色んな楽しみ方がある奥の深い植物です。

 

2度咲きは元気な株だけが行える方法ですから、胡蝶蘭に適した環境を整えて、株を元気に育てていくことが最も重要です。