胡蝶蘭 植え替え作業の手順
胡蝶蘭は寿命が長いお花ですから、せっかくプレゼントして頂いた胡蝶蘭を、一度きりで枯らせてしまうのは、もったいない話です。
しかし胡蝶蘭の花を翌年も咲かせるためには、このままの状態で育てていくことはできません。
もともとギフト用の胡蝶蘭は、生産農園で1株ずつ育てられます。そして、花のボリュームをもたせるため、出荷直前に開花株を数本寄せ植えします。
ところが、もらった鉢のままでは株の通気性が悪く、根腐れをおこし株が枯れてしまうことがあります。そのため、本来の栽培に適した素焼きの鉢に、1鉢1本ずつ植え直す必要があります。
→ギフト用胡蝶蘭の花をもう一度咲かせる方法
植え替えをするには、何が必要で、いつ頃、どんな手順で行うとよいのでしょうか。
そこで今回は、ギフト用の胡蝶蘭の植え替え作業について解説したいと思います。
1. 胡蝶蘭の植え替え作業に必要な材料と器具
・植え込み材料・・・ミズゴケの場合は、使用する半日前に水に浸しておく
・適した鉢・・・素焼き鉢(根に対して少し小さめサイズ)
・鉢かけ・・・発砲スチロールを2~3cm角に切ったものでも代用が可能
・防虫網・・・鉢穴より少し大きめのサイズ
・はさみ・・・枯れた根などを切除
・ピンセット・・・古いミズゴケを取り除いたり細かい作業に使用
・植え込み棒・・・ミズゴケをすきまなく詰め込むために使用
植え替え作業前には必ず手洗いし、病気の伝染を防ぐため、はさみやピンセット等の器具類には殺菌消毒をしてから使用しましょう。
→胡蝶蘭の病気・害虫対策について
2.胡蝶蘭の植え替え時期
通常、胡蝶蘭の植え替えは、初夏(5~6月)に行います。
しかしギフト株の場合は、植え替え適期でなくても冬と真夏以外であれば、できるだけ早めに植え替えを行います。その方が、株にとっては早く良い環境が整うからです。
3.胡蝶蘭の植え替え作業の手順
(1)ポリポットから株を取り出す
すべての花茎を切ったら、新根に気をつけながらポリポットから株を取り出します。このとき、根の先を折らないように注意します。
(2)ミズゴケと株の状態を確認する
根が白く、ミズゴケも比較的新しい場合は、根鉢をくずしません。→手順(4)へ
黒く傷んだ根がある場合は、傷んだ根をハサミで切り、古いミズゴケをピンセットですべて取り除きます。
(3)ミズゴケを詰め込む
胡蝶蘭の根は横に伸びる性質があるので、できるだけ根を広げて、水ゴケを丸めたものを根の中央に詰め込みます。
(4)ミズゴケで包み込む
さらに、ミズゴケを根の周りに鉢より少し大きめになるぐらい巻きます。
(5)鉢に入れる
あらかじめ鉢底に防虫網を敷き、その上に水はけを良くするための鉢かけを入れておきます。株を鉢の中央に、両手でねじるようにして押し込みます。
鉢との隙間ができたら、ピンセットでミズゴケを詰め込み、株を持ち上げると鉢も持ち上がるぐらいに仕上げます。
植え替え直後は株が弱っているので、日当たりの良い場所に置き、根が張るまでの10日間程は水やりを控えます。
その後、水ゴケが乾いたらたっぷりの水を与えてください。
→胡蝶蘭 水やりの基本
まとめ
今回は、ギフト用胡蝶蘭の植え替え手順について解説いたしました。
植え替え作業に必要な材料や器具は、しっかり準備してから作業をはじめましょう。
また、胡蝶蘭は成長するにつれ株が盛り上がってきたり、水ゴケが古くなってきたりします。そのため、胡蝶蘭の植え替え作業は、最初だけでなく2年に1度は必要です。
5~6月は過ごしやすい季節ですから、株にとっても負担が少なく、植え替えには最適な時期です。また、晴れる日も多くガーデニングが楽しい時期でもあります。
プレゼントして頂いた方を思い浮かべながら作業してみると、もっと楽しくなるかもしれませんね。
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